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【RA編】転職エージェントとして働く8つのデメリット:ゴリゴリの営業

   

ザ・営業

こんにちは、元転職エージェントの青年Aです。

本日は、転職エージェントとして働くデメリットをご紹介します。

【RA編】転職エージェントとして働く8つのメリット:身につくチカラ」でお伝えしましたが、僕が思うデメリットはあなたにとってのメリットかもしれません。

転職エージェント経験者の話ですが、参考程度にお聞きくだされば幸いです。

よろしくお願い致します。

転職エージェントとして働く

デメリット

1.常に売上ノルマが気になる仕事

営業なので当然かも知れませんが、数字のプレッシャーがかなり厳しい職種と言えます。

これはどこの人材紹介会社でも同じでしょう。

物を卸して誰かが売ってくれるビジネスではなく、自分がマッチングしないと売上0というシビアな世界です。

人材紹介の営業マンはわりと特殊です。

1人1人が個人事業主みたいだからです。

商社や食品会社では、チームみんなで企画して売っていくように、チーム単位で成果や売上を追っているケースが少なくありません。

しかし人材紹介は違います。

自分1人で売上ノルマを追っているのです。

ある意味チームプレーではありません。

上司が「こうすればうまくいくよ」とアドバイスしてくれたりしますが、決めるのはあなたです。

売上は月ごとに追っている会社が多いでしょう。

僕が所属した大手人材会社もそうでした。

新人はひと月の目標が100万円くらいだった気がします。

元転職エージェントが語る人材紹介とは?:人材紹介の苦労とおすすめ紹介会社を大公開!」で詳しく書きましたが、転職エージェントの売上はマッチングが成功して初めて報酬がもらえます。

求人企業と求職者のマッチングを実現させる成功報酬型のビジネスモデルですね。

報酬は決めた求職者の年収の30~35%をもらいます。

つまり、ひと月で年収300万~350万円の方を1人決めれば目標達成です。

簡単だと思いますか?

難しいと思いますか?

僕は難しかったです(^^;

1人の求職者は自分(転職エージェント)の担当企業以外の面接も受けています。

その企業は自分にとってはライバルです。

また、自分の担当企業がその求職者を不採用にするケースだってたくさんあるわけです。

せっかく最終面接までいったのに、落とされた時の絶望感はやばいです(笑)

その人の想定年収が400万円だった場合、売上120万~140万だと思ってたのが0になるのです。

さらに、最終面接で合格しても入社してくれないケースだってあります。

内定を2つ以上持っていて、他社に決めるケースだってたくさんあるのです。

企業と人の縁結びって、むずかしいと思いませんか?笑

なので、1人の求職者と求人企業を動かしているだけでは決まりません。

数が重要です。

ひと月で何人もの候補者と求人企業を動かして面接を進めておく必要があります。

しかしですね~

動かしすぎるとわけが分からなくなります(笑)

・Aさんって、僕の担当企業以外にどこ受けてたっけ?

・Bさんって、どんなところが譲れないポイントだったっけ?年収かな?

・○○株式会社の最終面接って社長だっけ?どんな人が採用されるんだっけ?

…といったように、数を集めすぎると質が低下します。

そのあたりのバランスが重要で、頭がパンクして疲れ切ってしまう転職エージェントもおられます。

売上0か何百万かの「ザ・営業」の世界である事を頭に入れておきましょう。

2.テレアポしまくる仕事

転職エージェント(RA)の大切な仕事の1つにテレアポがあります。

求人企業を開拓する仕事です。

例えば自分の担当企業が3社あった場合、3社がいつも求人募集しているとは限りませんね。

採用が成功すれば、求人募集を停止するケースは日常茶飯事です。

そうなったら、マッチングする企業がなくなります。

なので、転職エージェント(RA)は絶えず求人企業を開拓しないといけません。

開拓の常套手段が「テレアポ」です。

先輩方もテレアポしています。

会社に電話して求人をくださいとお願いするのです。

8割がた受付のお姉さんに断られて終わります(笑)

断られてメンタルが傷つくのは入社直後くらいで、1日100件もかけ続けると、断られても何も感じなくなります(笑)

マイナビエージェントリクナビNEXT、日経新聞などを見て求人企業や儲かってそうな企業をリストアップします。

そしてひたすら電話をかけるというのがテレアポです。

数だけかけてもなかなかアポイントがもらえません。

質っていうところでコツがあるので、それはまた記事にしたいと思います。

転職エージェント(RA)ではあれば、おそらくテレアポは避けては通れない仕事でしょう。
人材紹介会社での働き方│転職エージェントを目指す方へ

3.自分の力ではどうすることもできないケースがある

入社について、結局は求人企業と求職者が決めることです。

転職エージェント(RA)はそれをお手伝いしているに過ぎません。

せっかく内定が決まったのに求職者の身内の不幸で辞退となったり、最終面接で緊張されて空回りされたり…

転職するのは自分(RA)ではないので、見守ることしか出来ません。

自分の力ではどうすることも出来ずに売上0になる経験を必ずするでしょう。

このあたりが転職エージェント(RA)として歯がゆい気持ちになる瞬間でもあるのです。

4.マッチングし続けないといけない(精神的なプレッシャー)

転職エージェント(RA)はマッチングさせるのがミッションなので、常に人と企業を動かし続けないといけません。

そして成功報酬型なので、内定→入社まで持っていかないと売上0なのです。

何度も言いますが、成功報酬型のビジネスはかなり精神的にキツイです。

売上0だと翌月にそのノルマが上乗せされるからです。

もちろん人材紹介会社によって様々でしょうけど、ノルマ上乗せを採用している人材会社は多いと聞きます。

ベテラン転職エージェント(RA)だって、売上0を経験します。

頭をフル回転させ続けないといけないタフな仕事なのです。

5.相性を無視したマッチングになりかねない

やってはいけないし、やるべきではないのですが、数字のプレッシャーから担当企業の良い部分だけを候補者に伝えてしまうケースがあります。

ある求職者にとって本当にマッチした会社ではないと思いながらも、売上ノルマのために担当企業をご紹介したり、面接に行ってもらったりするのです。

不採用になるケースも多いですが、「通らせる対策」をすることで無理やり面接を通過させたりする事もあります。

・次の面接では○○が聞かれることが多いので、△△と答えてください。

といったように、通るために演じてくださいとお願いする事があるのです。

なんか、答えを教えているような感じというか…テストで答えを受験生に教えて合格させているような罪悪感に苛まれるのです。

僕はこの感覚が嫌いでした。

6.社内営業が多い。CA(キャリアアドバイザー)が怖い。笑

これも僕が苦手な業務でした。

CA(キャリアアドバイザー)への媚び売り営業(社内営業)が多いんです。
人材紹介会社の分業制と両面制(一気通貫制)の違いとメリット・デメリットを解説!

CA(キャリアアドバイザー)は求職者対応をするスタッフです。

求職者に求人企業を紹介するのはCA(キャリアアドバイザー)です。

なので、CA(キャリアアドバイザー)に自分(RA)の担当企業を紹介してもらわないと、そもそも面接自体セッティングできなんです。

そのため、社内営業が始まります。

CA(キャリアアドバイザー)に、

・(担当の)○○企業で営業職を募集しています。残業なしで働きやすいんで紹介してください。

・この求職者さんは、僕の△△企業の社内SEに向いていると思うんですけど、いかがですか?

といった感じで、デスクに座ってパソコンをしているCA(キャリアアドバイザー)に話かけていくんです。

新人の時は、死ぬほど話しかけるのが怖かったです。

みんな年上でベテランばかりだったからです(笑)

CA(キャリアアドバイザー)は、なぜかRA(リクルーティングアドバイザー)よりキャリアが長い人が多かったです。

みんなこの道のエキスパートで、仕事に誇りを持っています。

話しかけても無視されたり、まともに取り合ってくれなかったりしました。

「あ~緊張する~こわい~」と思いながら恐る恐る社内営業していた事をいまだに思い出します。

そういうのが得意な人は良いですが、苦手な僕にはすっごくストレスでした。

しかしCA(キャリアアドバイザー)に自分の担当企業を紹介するのは大切な業務でもありました。

7.人事コンサルティングが出来るわけではない

転職エージェント(RA)は人材コンサルタントとも言われます。

コンサルタントというと企業に対して、

・御社のマーケティングチームの成績が上がっているので、WEBマーケターの採用をしましょう!

・これからの10年を見据えた時、AIの浸透がますます進みます。なのでエンジニアを採用しておきましょう!

といったキレキレの提案を企業にしているイメージがあるかもしれません。

僕は、そう思っていました。

全くないとは言いませんが、そんなケースは稀です。

そういった人事コンサルティングは、それを専門業務としてる会社があるのです。

人材紹介会社は基本的にそういうところまでは踏み込みません。

まさに「人材紹介」なので、人の紹介(マッチング)をし続ける事を生業としています。

転職エージェント(RA)に就職・転職をお考えの方は、人事コンサルティング的なことをするのかなと思っていらっしゃるかもしれません。

しかし、そういったケースは非常にまれだということを押さえておきましょう。

8.拘束時間が長い。帰りが遅い

人材会社というと、長時間労働のイメージがあるかと思います。

まさにその通りです(笑)

最近は残業規制が厳しくなってきたようですが、僕らの時(3,4年前)は20時から21時まで働いていました。
(今は19時くらい?)

僕の会社は東証一部上場企業だったのでまだましでしたが、もっと働く人材会社はいっぱいあります。

「拘束時間が長くて帰りが遅い」ことは覚悟しておいたほうが良いでしょう。

おわりに~外から見ると、簡単なビジネス~

人材紹介を知らない人は、このビジネスって簡単なんでしょ?と思う方がいらっしゃるようです。

人材を企業に横流ししているだけで100万円以上もらえるなんて良いね!と思うようです。

とんでもない!

横流しで決まるなら苦労しません(笑)

人と企業のマッチングはそんな簡単ではないのです。

あらゆる要素を考慮に入れて、慎重にマッチングしないとなかなか売上が立たないことを痛感しました。

この仕事は「頭脳労働」なのです。

心を病んで辞めていった同期が何人もいました。

僕もその1人です。
なぜうつ病になると「死にたい」(自殺したい)と思うのか?│うつ7年経験した青年Aがお答えします

しかし、続けている人がいるのも事実です。

この仕事が転職だと僕の上司は言っていました。

合う人には合う仕事のようです。

転職エージェント(RA)のメリットとデメリットを考慮した上で仕事を決めていきたいですね。

お読みくださり、ありがとうございました。

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