元転職エージェントが語る人材紹介とは?:人材紹介の苦労とおすすめ紹介会社を大公開!
2017/08/26
会社と人をつなげるキューピット
こんにちは、元人材紹介エージェントの青年Aです。
本日はあまり知られていない職業「人材紹介」についてお話します。
結論から言うと、人材紹介とは会社と人をつなげるキューピットです。
僕自身が人材紹介会社で働いていたので、業界や仕事内容については理解しているつもりです。
人材紹介を理解して読者さんの転職成功の一助になれば幸いです。
よろしくお願い致します。
人材紹介ってどんなことするの?
人材紹介会社は求人企業と求職者をマッチングする仕事をしています。
人材紹介会社には求人企業を開拓してフォローする者と求職者に求人アドバイスをする者が在籍しています。
両面(りゃんめん)といって、企業フォローと求職者アドバイスを1人でする人材紹介会社もありますが、業務は同じです。
求人企業に求める人材をヒアリングし、求職者に仕事で叶えたいことや希望、面接アドバイスをしてマッチングを成功させることを使命としています。
人材紹介の特徴
1.成功報酬ビジネス
例えば人材派遣であれば、派遣されている人が働いている間は派遣会社にお金が入ってきます。
しかし人材紹介ビジネスはそうではありません。
マッチングを成功させた段階で一度お金をもらうだけです。
マッチングさせた求職者の想定年収の15~35%が報酬の相場となっています。
つまり年収400万円の人をマッチングさせた場合は、60万~140万円が紹介会社に1回入ってくるのです。
(成功報酬の料率は、一般に難易度の高い求人(スキルが高い)で高くなる傾向があります)
2.求職者は無料でサービスが受けられる
人材紹介ビジネスはマッチングさせた求人企業から報酬をいただきます。
そのため、求職者からはお金をいただきません。
あとで説明しますが、求職者は専門アドバイザーからの求人情報や転職アドバイスを”タダで”受けられるのです。
3.人材紹介会社だけが持っている非公開求人がある
業界人でないと知らない人が多いかもしれませんが、人材紹介会社だけが持つ非公開求人というものがあります。
例えば大きな会社で営業職を募集しているとします。
「営業職求む」と求人サイトに掲載すると企業にブランド力があるので、かなりの数の応募が来ることがあります。
そうするとそれだけの数を人事がさばくことが出来ず、出来ても全くマッチしない職歴書を見るという人的コストがかかったります。
そうならないために人材紹介会社だけに求人を依頼するのです。
紹介会社はマッチングのプロ集団なので、その職種・企業に合った人材だけを紹介してくれる可能性が高いからです。
またマッチングが成功するまでお金を払う必要がないので、求人企業としても使いやすいのです。
また極秘案件のため求人サイトに載せたくないという場合もあります。
取締役を(社内の人間にも)極秘に募集したいといったケースです。
このようなケースにも人材紹介会社に依頼し、スキルに合った人材を採用していくのです。
4.人材紹介会社はめっちゃ多い
平成26年(2014年)時点で15,616,483件の紹介会社があり、現在(2017年)はもっと増えているでしょう。
その一因に”独立のしやすさ”があります。
機械といった設備投資が不要なので、1人で人材紹介業をしている会社も少なくありません。
大きな人材紹介会社で修行した後、独立して商売をしている人が多いのもこの業界の特徴です。
人材紹介の苦労
これは人材紹介ビジネスを経験しないと分からない事ですが、苦労もつきませんo(^^;o)
その理由をご説明していきます。
1.成功報酬ビジネスだから
「1回のマッチングで60万~140万円入るなんてええな~」と思われるかもしれません。
しかし、これが思ってる以上に難しいのです。
皆さんが就職された時、面接は何回ありましたか?
3~5回が平均です。
人事(1回)→人事部長(2回)→現場責任者(3回)→取締役(4回)→社長(5回)といったケースが少なくなく、これまでにどれだけの人が落とされることか。
また皆さんが就職された時、1社だけ面接を受けていましたか?
そんなことはないはずです。
2,3社や場合によっては10社以上も応募をしていた方もいらっしゃるでしょう。
これら他の求人企業もライバルとなるのです。
自分(自社)の求人企業に入社してくれないと報酬が手に入らないからです。
こういった「採用される難しさ」と「競合企業の採用力」が人材エージェントに重くのしかかってくるのです。
僕も人材エージェントをしていた時、僕の担当企業で内定が出たのに他社に持っていかれたことが何度あったことやら。
最終面接まで頑張ったのに、もちろん報酬はゼロです。
2.景気に左右されるから
人材ビジネスは最も景気に左右される仕事といっても過言ではありません。
なぜなら不景気だと企業は人を採用しないからです。
(例外もあります)
不景気だと利益を出しずらいため、人を雇う余裕がなくなるのは当然ですよね。
しかし今(2017年)は全体的には景気が良いらしいです。
(僕自身の懐は寂しいですが笑)
有効求人倍率が1.48倍で、前月よりさらに0.03ポイント上回っています。
(一般職業紹介状況(平成29年4月分)について)
これはどういうことかというと、1人の求職者に対して1.48件の求人があるということです。
つまり「求職者<求人企業」で人手不足(求職者が仕事を選べる)の状態なのです。
しかしこの状況はいつまで続くのでしょうか?
2020年の東京オリンピックまでは続きそうですが、そのあとは分かりません。
リーマンショックで人材紹介会社がバタバタ倒産したのを見ると、景気に左右されやすいビジネスというしかありません。
不景気だと企業は人を採らないのですから。
3.ライバルが多いから
人材紹介業は独立しやすいため、ライバルが非常に多いです。
しかも大手が圧倒的ですね。
マイナビやリクルートでとりあえず転職相談しようと思う方が大半ではないでしょうか?
小規模の人材会社は、
・金融業界なら任せてください
とか
・製造、メーカーへの転職に強みあり
といった特色を出さないと生き残れない状況です。
先ほどもご説明した「求職者<求人企業」の現状から求職者の奪い合いになって競争が激化しているのです。
このような業界の現状を理解した上で、次は求職希望者の(人材紹介を使う)メリットをお話していきます。
人材紹介を使う求職者のメリット
1.あなたに合う求人を紹介してくれる
求人サイトを見る場合、自分で仕事を探さなくてはいけません。
・自分に合った仕事が何なのか?
・どういった条件で探せばいいのか?
が分からない方は少なくありません。
また仕事をしていて忙しい方は、ひんぱんに求人を見る時間がない人もいます。
そういった方には人材紹介がぴったりです。
なぜなら、あなたに合った求人をプロが紹介してくれるからです。
面談を通してあなたの適性や強み、希望を把握し、それに合った求人を紹介してくれるのでミスマッチの可能性が減ります。
また自分で仕事を探す手間も省けるでしょう。
2.面接対策をしてくれる
面接に苦手意識を持つ方は本当に多いです。
しかし安心してください。
人材コンサルタントが面接のアドバイスをしてくれます。
人材コンサルタントは何十、何百の求職者と求人企業を見てきています。
ですので、
・どういった受け答えをすればいいか?
・どのような事をこの企業が求めているか?
・どういった人が受かりやすいか?
を熟知しています。
なので、自分で「面接 対策」とか「面接 ポイント」とググって調べるよりもプロから教えてもらったほうが間違いないでしょう。
そういったサービスをすべて「無料」で受けられるのもメリットですね。
おすすめ人材紹介会社
人材紹介は労働集約型ビジネスと言われるように、人がマッチングをしていきます。
ですので、人材紹介会社、人材エージェントによってスキルにばらつきがあります。
しかし以下でご紹介する企業に「登録&面談」依頼をすれば間違いないでしょう。
1.マイナビエージェント
首都圏の~と書いていますが、全国規模で展開されています。
マイナビさんの評価は高く、まずはおすすめしたいエージェントです。
案件もめっちゃ多いので、まず見つからないことはないでしょう。
2.株式会社ギークリー
今アツい業界といえば「IT,WEB,ソシャゲ」でしょう。
どこも人手不足です。
もっとスキルを高めたい!とか働きやすい職場に転職したい!といった方にはギークリーをおすすめします。
特化しているだけあって、案件&ノウハウが豊富で業界人なら満足できると思います。
3.株式会社MS-Japan
プレミアムな転職をサポート|管理部門特化型エージェントNo.1【MS-Japan】
管理部門に特化した人材紹介会社で非常に満足度と実績が高いエージェントです。
僕がいた頃、ここの会社と闘ってよく負けました(笑)
管理部門とは、経理・人事・法務、弁護士・公認会計士・税理士といったバックオフィス全般のことです。
こういった部門の方、こういった部門に転職したい方におすすめしたいエージェントです。
4.株式会社リクルートメディカルキャリア
☆薬剤師限定☆80%以上の方が希望条件で転職!あなたのご希望は?
薬剤師限定の人材エージェントです。
そして、超大手のリクルートが運営している抜群の安定感!
薬剤師さんならここ一択でしょう。
おわりに
現在はもう人材紹介会社に勤めていないので、自社以外の会社も積極的にオススメすることができます(笑)
人材会社に勤務していると、他社をオススメしにくいですもんね。
人材会社の仕事と苦労、現状を知った上で、良い仕事が見つかれば幸いです。
行動することが何より大事ですね。
まずは登録から始めてみてはいかがでしょうか?(無料)
お読みいただき、ありがとうございました。
青年A