人材紹介会社での働き方│転職エージェントを目指す方へ
ハードな仕事~転職エージェント~
こんにちは、元転職エージェントの青年Aです。
本日は人材紹介会社で、特に企業側のサポートをする営業マン(コンサルタント)の働き方をご紹介します。
※一般にRAと呼ばれる。転職者相談対応はCA(キャリアアドバイザー)と言う。
こんな方の参考になれば幸いです。
・新卒で人材紹介会社への就職を考えている方
・転職して人材紹介会社の営業マン(コンサルタント)として働こうかなと検討している方
本日もよろしくお願い致します。
ザ・ゴリゴリの営業
ここから人材紹介について、元転職エージェントの僕が包み隠さずお伝えしていきます。
人材紹介とは?については以下の記事をご覧ください。
(元エージェントが語る人材紹介とは?:人材紹介の苦労とおすすめ紹介会社を大公開!)
人材会社の営業マンは転職エージェントや人材コンサルタントと呼ばれ、華麗にキレキレな提案を企業にしているイメージがあるかもしれません。
(そういった場面がないとは言いませんが)、仕事の多くは泥臭い営業です。
ただの営業ではなく、ゴリゴリの営業です(笑)。
転職エージェント(人材コンサルタント)の仕事の一例を見ていきましょう。
転職エージェント(人材コンサルタント)の仕事
1.テレアポ
まずは自分の担当企業を見つけなければなりません。
担当企業がないと、人材を紹介すら出来ないからです。
では担当企業をどうやって見つけるのでしょうか?
答えはテレアポです。
1日50~100件ほど企業に電話するのです。
青年A:「わたくし○○株式会社の青年Aと申します。採用担当の方はいらっしゃいますでしょうか?」
受付のお姉さん:「どういったご用件でしょうか?」
青年A:「貴社のHPを見て、薬剤師を募集していると書いてありました。弊社は薬剤師専門の転職エージェントでして、ぜひ一度お話させていただければと思い、お電話いたしました。」
受付のお姉さん:「承知しました。担当部署へおつなぎ致します。」
という流れが一般的…ではなく、そのほとんどが次の一言で終わります。
受付のお姉さん:「あいにくそういった新規の営業は受け付けておりませんので。ガチャ!」
このパターンが普通です。
ですので、電話の数を増やして力技でクライアントを増やすやり方がメインとなります。
(テレアポのコツはまた別記事で紹介します)
テレアポする企業は、日経新聞でイケてる企業を探したり、マイナビやリクナビを見て探します。
マイナビやリクナビに掲載している=採用活動をしているということなので、特に新入社員はこれら求人媒体を見て電話することが多いですね。
(僕も何千件とかけました)
2.求人企業にヒアリング訪問
テレアポでアポイントが取れたら企業に訪問します。
人事担当や人事部長、社長さんと商談するシーンですね。
・どんな人材を求めているのか?
・その人材はどれくらいの年齢で考えていらっしゃるか?
・年収はどれくらいで男女どちらのほうが望ましいか?
・どういった業務を行い、社内の平均年齢はどれくらいか?
・勤務地はどこか?
などを丁寧にヒアリングします。
(商談時間は1時間くらい)
このシーンが最もコンサルタントって感じの仕事内容だと思います。
3.求人票の作成
ヒアリングを終えて帰社すれば、その内容をもとに求人票を作成します。
求人票がないと、求職者がその仕事を見つけられないからです。
他の求人票に埋もれてしまわないようにタイトルを目立つように工夫したり、仕事内容を丁寧に書いたりします。
丁寧で分かりやすく、目立つ求人票だとCA(キャリアドバイザー)が求職者に提案しやすく、また求職者も働くイメージがついて受けよう!と思ってもらいやすくなります。
ですので求人票の作成は非常に重要な業務となります。
4.CA(キャリアドバイザー)にクライアント企業をアピール
求人票を社内システムに登録するだけでもCA(キャリアアドバイザー)に気づいてもらえる事もありますが、直接CA(キャリアアドバイザー)にクライアント企業をアピールするほうが効果的です。
直接CA(キャリアアドバイザー)に口で伝える事で、印象に残りやすくなるからです。
ただ、この作業が僕はキライでした(^^;)
CA(キャリアアドバイザー)に媚びを売るというか…CA(キャリアアドバイザー)がこわいのです(笑)
CA(キャリアアドバイザー)は年上というか、なぜかこの道5年,10年というベテランが多く、話しかけるのに勇気が要りました。
冷たくあしらわれることもあって、僕は苦手な業務でした。
5.ひたすらマッチングマッチングマッチング!
求人票を作ってCA(キャリアアドバイザー)に伝えても、応募してくれないと先に進みません。
ですので求職者リストを見て、クライアント企業に合ってる人をひたすらマッチングします。
求人票を見まくるわけです。
マッチングして、確かに合ってるなとCA(キャリアアドバイザー)が判断すれば、求職者に提案してもらえます。
(求職者対応とクライアント企業対応が別の分業制の場合)
提案して応募してもらえると、次のステージに進みます。
6.書類選考→1次面接
求職者から応募意思がもらえると、クライアント企業に書類を送ります。
書類選考でNGになれば、また別の候補者を探します。
書類OKなら1次面接の設定をしていきます。
具体的には、
・面接日時
・どんなポイントを面接で見ているか
・だれが面接を担当するか
を人事担当に聞いてCA(キャリアアドバイザー)→求職者に伝えます。
7.2次面接→最終面接
1次面接をパスすれば、2次面接→最終面接と同じ流れで進んでいきます。
転職者の面接は3回のところが多い印象です。
しかし一発面接のところもあれば、4回くらいする企業もあって様々です。
8.内定のその先へ
無事内定をもらいました。
企業担当としてはホッとしますが、油断はできません。
なぜならその求職者は他の企業も受けてるはずだからです。
1社だけしか応募しない候補者は稀です。
ですので他の企業に取られないように、クライアント企業に年収交渉をしたり、実際に働いている人に会わせてもらったりして、求職者の好感度をキープし続けることが大切です。
転職エージェントの腕の見せどころだったりします。
内定したのに入社しなくて売上0だった事がどれほどあったことか><(笑)
(人材紹介は成功報酬なのです→元転職エージェントが語る人材紹介とは?:人材紹介の苦労とおすすめ紹介会社を大公開!)
9.入社!売上ゲット!
無事クライアントが入社してくだされば、企業から報酬をいただけます。
提示される年収の30%~35%が相場です。
年収400万円の人が入社すれば、120万円~140万円が手に入るので、利益率の高いビジネスと言えるでしょう。
転職エージェント(人材コンサルタント)の1日
ここまでで転職エージェント(人材コンサルタント)の働き方を理解してもらえたでしょうか?
僕が働いていた頃を参考に、入社したての一般的なコンサルタントの1日を書いてみます。
9時出社
軽く課のミーティング
9時~11時
テレアポ
11時~12時
アポイント準備
13時~15時
アポイント訪問、ヒアリング
15時~17時
求人票作成
17時~19時
CA(キャリアアドバイザー)への案件広報とマッチング
19時~20時
明日の行動予定作成と退社
よくある1日の流れなので、毎日この通りというわけではありません。
人材紹介会社によってもまちまちなので、1つの参考にしていただければと思います。
おわりに~わりと内勤が多い仕事~
僕が入社して驚いたのが、外回りより内勤業務のほうが多い事です。
お気づきかもしれませんが、外に出るのはアポイント訪問だけです。
しかもテレアポでアポが取れなかった場合は、アポイント訪問がありません(笑)。
営業職といわれますが、意外と外に出ないのが転職エージェント(人材コンサルタント)の働き方なのです。
(求人広告の営業や派遣の営業マンはまた別)
転職エージェント(人材コンサルタント)に興味のある方の参考になれば幸いです。
ありがとうございました。
青年A