うつ病・躁うつ病で「休職」「復職」した人の気持ちがわかる本~「本当に治る」ということを後輩に伝えたい~
2017/10/03
復職に成功した人のリアルな体験談、アドバイスが書かれたオススメ本!
こんにちは、青年A(@seinen1234)です。
本日は、うつ病・躁うつ病のおすすめ本をご紹介致します。
「うつ病・躁うつ病で「休職」「復職」した人の気持ちがわかる本」です。
この本をおすすめする大きな理由は1つです。
・うつ、躁うつから見事復帰した方々の体験談・アドバイスが豊富に書かれている
からです。
診察で聞きずらいことも書いてくださっています。
この本は、うつ、躁うつから復帰された方々に呼びかけ、病気となってからの貴重な体験を後輩に向けての手記として書いてもらったものです。
もちろん精神科医(五十嵐良雄先生)の解説もございます。
元患者と医師の話が両方うまくまとめられている点で画期的な本だと思います。
また、カラー+文字も大きく読んでいて疲れません。
うつ、躁うつで闘病中の方、それを支えるご家族の方にぜひ読んでいただきたい一冊です。
診断を受け、治療をはじめてからの生活を、当事者は「出口のないトンネルを歩きつづけるようなもの」だと表現します。
再発を7回、8回とくり返している人もいます。
それでも支援を受け、自分の病気と向き合えば、必ずよくなっていきます。
うつ病、躁うつ病当事者の多くは、最初は体の異変に気づきます。
ひと晩寝ても疲れがとれず、出勤するための着替えさえもつらくなります。
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<体験談>ヘトヘトで土日でも起き上がれない
週末にも起き上がれないくらいに疲弊していきましたが、それでもまだうつ病だとは感じていませんでした。
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<体験談>服薬記録を見せたら医師が話を聞いてくれた。
短時間診察への不満があったのですが、医師に体調をうまく伝えられず、悩んでいました。
するとクリニックのスタッフがアドバイスをくれました。
服薬記録をつくり、いつどのような体調不良があったか具体的に伝えれば、医師も答えやすいというのです。
そこで実践してみると、記録を通じて医師とゆっくり対話できるようになり、診察や薬への不信感はやわらぎました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「うつ病・躁うつ病は脳のトラブル」
患者さんは診断を聞いて、「自分の心が弱いせいだ」「気合不足だ」などと考えることがあります。
病気は気のもちようの問題なのだと思ってしまうのです。
そういった悩みの解消につながるのが「うつ病・躁うつ病は脳のトラブルだ」という言葉です。
気があせり、身も心も休まらない
うつ病や躁うつ病という診断を聞き、休職することがはっきりと決まっても、「まだ働けるのでは」と考える人が少なくありません。
ずっと働きつづけてきた人が気持ちを切り替えるのは、そう簡単ではないのです。
仕事を失うことへの不安
仕事を休みつづければ、やがて職を失うのではないかと不安になります。
早く職場に戻らなければならないと考え、あせります。
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〈体験談〉
同期の昇進に打ちのめされた
休職をくり返しているうちに、同期が課長に昇進しました。
情けない、自分だって健康なら課長くらいになれるのに、という悔しさでいっぱいでした。
ーーーーーーーーーーーひとつの失敗を大きくとらえて、人生全体を否定するような考え方がみられます。
病気にかかったことで、すべてが終わりだと感じるのです。
そもそもがんばりすぎている
患者さんたちは病気にかかるまで、仕事や家庭生活をがんばりすぎている傾向があります。
完璧主義的にものごとをこなそうとするのは、うつ病や躁うつ病の人に特有の考え方です。
【うつ病・躁うつ病特有の考え方】完璧主義。
ひとつのミスも許せない。
そのため失敗に弱い。
「べき」思考。
自分は~すべきだと考えがち。
がんじがらめになっていく。
転落して地の底をはいずりまわるよう
病気にかかって仕事ができなくなっていった頃、「地の底に突き落とされるイメージ」が浮かんだという人がいます。
うつ病や躁うつ病の人にとって、病気による挫折は、それくらい深刻なことなのです。
本人は大きな挫折に苦しんでいるということを、どうか理解してください。
死んでしまいたいと心のどこかで感じている
治療生活中、心のどこかで「もういっそ死んでしまいたい」「消え去りたい」と感じているようです。
死にたいという気持ちは、波のように、あるとき不意に近づいてきては、また遠ざかっていくものです。
これは病気の症状ですから、一時の思いに惑わされないようにしてください。
【自己否定から抜け出す方法があります】「出口のないトンネル」状態
当事者に休職生活について聞いてみると、「出口のないトンネルのようだった」という感想がよせられました。
それくらい、先の見通しがなく、不安な状態なのです。
1.先のみえないつらさ仕事にいつ復帰できるか、病気がいつ治るのか、予測できないなかで、ただ休んでいる。先がみえなくてつらい。
2.打開策がなにもみえない休んでも症状が消えず、あせって復帰しても失敗する。
状況を打開する道がみえず、治療をあきらめたくなる。
3.病気がわからないうつ病や躁うつ病という病気がどれくらい重く、治療でどれくらい回復したかがわからない。
暗闇のなかでもがくよう。
否定的な感情は症状のひとつ
治療によって抜け出せる
否定的な感情が頭から離れない時期に、無理に明るく考える必要はありません。
ただし、治療は受けつづけてください。治療こどが、その思考から抜け出す方法です。
出口は必ずある患者さん本人には休職生活の出口がみえないかもしれませんが、医師や医療機関のスタッフは、出口をイメージして治療しています。
出口はあると信じて、安心して休んでほしいのです。
【転んでもただでは起きない】
病気になるのは望ましいことではありませんが、病をきっかけに、はじめてわかることもあります。
自分はどうすれば働きやすいのか。
なにに気をつければよいのか。
そういった、自分のなかのもろさに気づくのは、病気になったことによる、いわば、怪我の功名なのかもしれません。
病気にかかったのは、それまでの生活に無理があったことを知らせる警鐘だったともいえます。
働き方を見直し、生活を変えることも大切なのだとわかってきます。
<体験談>
「本当に治る」ということを後輩に伝えたい職場復帰に成功している人たちは、いま治療中の後輩たちに「うつ病や躁うつ病は本当に治るんだ」と伝えたいといいます。
うつ病や躁うつ病を治して職場復帰に成功した人は、大勢います。
「本当に治るから安心してほしい」治療を受けたり、復帰支援デイケアに参加したりしても、回復を実感できない時期もあるでしょう。
しかし適切な対応をつづければ、うつ病や躁うつ病は治ります。
あきらめずに取り組んでください。
おわりに
いかがでしょうか?
共感できる部分があったのではと思います。
引用した箇所はほんの一部ですが、体験者のリアルな話が随所にちりばめられた良書です。
悩んだり不安になったりしているのはあなただけではないということですね。
非常にオススメの書籍をご紹介しました。
皆様の病気が快方に向かうことを心よりお祈りしております。
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