うつ、顎関節症を治そう

～患者（私）の体験記と克服法について～

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「うつ」を治す

      2015/08/17

最新版 「うつ」を治す (PHP新書)

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大野 裕 PHP研究所 2014-11-15
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辛抱強い取り組みは必ず効果を上げる

大野裕先生については以前、「ツレと貂々、うつの先生に会いに行く」にご紹介しておりますが、
うつ病などに対する認知療法の権威であり、皇太子妃雅子の主治医として知られる方です。
こちらの書籍は、今までご紹介した書籍に比べ、やや文字数が多く、本格的に深く
うつ病について知りたい方に良いのではと思います。
 
しかし、学術書のように難しい用語は全くなく、
「うつにサヨナラ―「ふさぐこころ」の治し方」「ツレがうつになりまして。」
「その後のツレがうつになりまして。」「7年目のツレがうつになりまして。」
「ツレと貂々、うつの先生に会いに行く」を読まれた方は十分理解できる内容です。
 
上記の書籍の内容をさらに深ぼったような印象です。
 
いつものごとく、
印象に残った箇所を引用させていただきます。
 
・鬱病はまれな病気ではありません。
 
・カラダの痛みや倦怠感などの身体の不調や、怒りっぽくなるなどのイライラ感がより表に現れて、
　抑うつ感が目立たなくなることもあります。
 
・鬱病は自覚しにくいし、まわりで見ていてもわかりにくい病気です。
　しかし、治療すれば良くなる病気ですので、早めに見つけて治療することが大切になります。
 
・色々な身体症状が続いているにもかかわらず、検査をしてもはっきりとした異常が見つからない場合や、
　症状が色々と変化して医学的に説明がつかない場合などには、　
　その背後に鬱病などの精神医学的問題が存在していないかどうか考えてみる必要があります。
 
・患者さんによっては、抗うつ薬を飲むと人間が変わってしまうのではないかと心配する人がいますが、
　抗うつ薬にそれほどの力はありません。
　乱れた脳内の神経ネットワークを正常に戻すだけです。
　
・その意味で抗うつ薬などの向精神薬はノーマライザー(正常化薬)と呼ばれることもあります。
　このことは心理的治療でも同じで、カウンセリングをしたからといって、性格まで変わってしまうわけではありません。
 
・うつ病の薬物療法を行うときには、病状と薬の量が必ずしも相関しないという点にも注意しなくてはなりません。
　すなわち抑うつ症状が軽いからといって、抗うつ薬が少なくてすむというわけではありません。
 
・むしろ少ない量を漫然と処方し続けることによって、病状が慢性化することもありえるのです。
　ただ、SSRIは量を増やしたからそれだけ効果が強くなるわけではありませんので、
　主治医とよく相談しながら適量を見つけるようにしていくことが大事です。
 
・たしかにうつ病の治療は、長くかかる場合が少なくありません。
　しかし、簡単に諦めないで、辛抱強く治療を続けていれば、必ず新しい道が開けてくるはずです。　
 
・そしてそのときには、うつ病で悩んでいるときに体験したことや、
　そのときに身につけた対処法が、その後の人生にもきっと役に立つはずです。（同著より引用）
 
「うつ」を治す（僕の所有本）
 
うつ病に対する知識を身に付けるとともに、
勇気ももらえる書籍です。
 
双極性障害（躁うつ病）の内容も深く書かれているので、
その知識を身に付けたい方にもオススメの書籍となります。
 
 
 
 
最新版 「うつ」を治す (PHP新書)

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